日々ぷかぷか 笑顔が好き

8歳の息子のママです。顔タイプ診断アドバイザー一級取得。服やコスメ、アクセサリーが好き。本も好き。写真を撮るのが好き。好きで溢れる毎日。2022年は何か仕事として形にしたいと考え中。下を向いて歩くのではなく顔を上げて笑顔で歩むためのお役に立てれば幸いです。

「ごめんなさい」と伝える勇気

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 数日前、寝起きでぼーっとしていた私のお腹に どーん!!!と乗っかってきた怪獣くん。構えていなかったため、足の付け根に怪獣くんの膝が突き刺さりました。思わず頭の中が真っ白になる痛さ。言葉にならずに悶えておりました。

 

 夫は、注意してくれました。しかし、怪獣くんは「ごめんなさい」が言えません。

友達を泣かせてしまったときや、傷つけてしまったとき、人を悲しませてしまったときは、心から謝ることが大事だと伝えてはいても、なかなか言うことが出来ずに親が言ってしまっています。今回は、本当に本当に痛くてたまらなかったので、怒っていることを伝えました。

 

 怪獣くんは、心の中では多分謝っているのだろうと思います。表情は泣きそうですし「ぎゅーってしよう」と態度でも表してくれるから分かります。でも、ここで先回りしてしまっては、またきちんと伝えることが出来ずに終わってしまう。心を鬼にして謝ってくれるのを待っていました。あと一歩の勇気を出して欲しかったからです。

 

 朝食を作り、準備をしても、怪獣くんはずっと顔色を伺っています。私も夫も怒っている、という態度で接していました。怪獣くんが、夫に何かを言って、夫も多分ママに言ってごらんと伝えたのでしょう。

とてとてとて、と近づいてきた怪獣くん。

 

「ママ」

 

モニョモニョと言ってきたので、私は聞く姿勢をとりました。

しゃがんで怪獣くんの目の高さにあわせました。そして、「なぁに?」と聞いた瞬間、怪獣くんが

 

「ママ、ごめんなさい」

 

と小さい声で伝えてくれたのです。

とても、とても嬉しくて「ちゃんと伝えてくれて、ありがとう。怪獣くんが大好きだよ」とぎゅうっと抱きしめた途端、怪獣くんの顔がくしゃくしゃになって、「まーまーーー、まーまーーー、ままーーーーーーー!!!!!」

と大声で泣き、バタバタと足を揺らし、とにかく全身で苦しかったことを伝えてくれました。

 

あぁ、こんなに「ごめんなさい」というのは勇気がいるものなのだなと感じました。

 大人になると、心からの謝罪は少ないなぁと感じます。私は「どーも、すみません」とか「なにかの手違いで」などなど、接客業をしていて色んな謝罪の言葉を聞いてきましたが、これ程心のこもった「ごめんなさい」は聞いたことがありません。

全身全霊の「ごめんなさい」を伝えて、受け止められたのが安心したのか、その後はご飯もしっかり食べて元気に遊びました。

 

今回のような場合のポイントは、怒りをダラダラ引きずったりしないことかなと思いました。ずっと怒っていると何で怒っているのかな?と感じるので、ちゃんと謝れた後は通常通り接していく。もしかしたら、不安にさせてしまっていることもあると思いますが、私はこのやり方で今後も続けていけたら良いなと考えています。

 

 怪獣くんが必死で伝えてくれた「ごめんなさい」の声を私は忘れないでいたいと思いました。そして、私も間違ったときに、怪獣くんにきちんと謝れる大人でありたいと思いました。

 

 怪獣くん。大好きだよ。