「書店員」の仕事に誇りを持っていました。
「書店員」として本を棚に並べるとき、本が喜んでいてくれているように感じたのが嬉しかった。
「書店員」として、だけではなく、「私」という個人に向き合ってくれる人が多くて、本に関われるのが大好きだった。
出産を機に、仕事から離れることになり、色々あって職場からも離れることになった。
産後も、軽いうつ病になっていたかもしれない。眠れない日々が続き、心の余裕をなくし、私の全てを怪獣くんに届け続けていた。
怪獣くんが4歳になり、今年の目標は
「もし、以前の仕事関係の人に会っても、あぁ、まだまだ彼女の感覚は捨てたもんじゃないな、彼女は、どんな形であれ、本を届けたいのだな」とパッと見て思ってもらえるように、内面はもちろん、外見も綺麗になりたい!と決めて半年。
以前から、その方の手掛けた大切な大切な本たちを、たくさんたくさん読ませていただいてきて、そして先日、ふいにポストに届いた一冊を大切に読んでいます。忘れられていなかったんだ。まだ、私の感覚が必要とされているんだ、と身体が震える嬉しさでした。
子どもがいて、読む余裕がない。それは、本当のことです。ただ、焦らされなければ「すぐに」読んで欲しいと急かされなければ、必要とされる限り力になりたいと思いました。
私は本から溢れる感情が好きです。
著者が全身全霊込めて書いている文章を読むのが好きです。
本を読むとイメージが湧き、時に苦しそうな姿が、時に筆が踊っている姿が、本が光って見えることもあります。
信じてもらえないと思うし、感覚も統一されていないので断定出来ないですが、そんな感覚が私には備わっているみたいです。
読んで売る、ことは出来ないですが、伝えることは出来るから。丁寧に伝えていけたら良いなと思っています。
読んだイメージや内容をずっと覚えておくというのが、苦手なので過去の作品と比べたり、論じたりするのは出来ません。何故なら、新しいイメージが私の中を占めると前のイメージが薄れてしまうからです。
一冊と不器用な形でも真摯に向き合っていきたい。それが、私のスタンスなのだと思います。
本を送ってくださった出版社さん、私のことを思い出してくださった編集者さん、ありがとうございます😊本の感想、考えてから送らせていただきます。
溢れる気持ちを言葉にしたくて、ブログに綴ろうと思いました。
まだまだ本のために力になれるかな。そう思わせてくれた瞬間でした。