日々ぷかぷか 笑顔が好き

8歳の息子のママです。顔タイプ診断アドバイザー一級取得。服やコスメ、アクセサリーが好き。本も好き。写真を撮るのが好き。好きで溢れる毎日。2022年は何か仕事として形にしたいと考え中。下を向いて歩くのではなく顔を上げて笑顔で歩むためのお役に立てれば幸いです。

【本屋】MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店を訪問して想うこと

 今日はMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店で働く書店員さんを訪問した。

以前、イベントでご一緒した縁で今も頻繁ではないけれど連絡をとりあう関係だ。

 

 事前にお約束をして向かった東急。

ちょっと道を間違えたが無事に到着。

10分だけお時間をいただき、ちょっとしたお土産を渡すことが出来た。

 POPを書いたというオススメの本が1冊だけ残っていたので購入することに。ないかもって思っていたから信じられない!!!

本屋さんに溢れる色んな想いが満ちていて、このまま長く使える物をここで買いたいと思って一言メモが書ける手帳を購入。

もう手帳は持っていたけど、こっちを使いたいって何故か強く思った。短くても日記で書いておきたかったのだと思う。

 

 閉店を経験している身としては、何だか言葉が出てこなくて、会う前に1人でぐるぐるお店を歩いていた。この気持ちを言葉に出来るだろうか。

 

 彼女に会って写真を撮ろうかと話していたとき、棚の前にいたお客様が「撮りますよ」と言ってくださって「撮り方はどうするのかしら?」と聞きながらも、アングルを考えたり「お店が分かる方が良いのではないかしら?」と話してくださったりして素敵な写真を撮っていただいた。優しく品のある方でそのままレジに並ばれていた。何だろうこの気持ち。そうか。お店の中が優しさで満ちていてあったかいんだ。

 

 彼女がレジの時間になり、お礼を言って店内をもう少し見ることに。

 

 店内を歩いていたら文具売り場にいた店員さんの電話の声が聞こえてきた。

「はい、そうなんです今日で閉店になりまして。いつも本当にお世話になっていましたのでお電話でお礼をお伝えしたく。本当にお世話になりました」と電話越しでも丁寧にお辞儀をしては寂しさと感謝の入り混じった笑顔で、電話の向こうにいる方と話をされていた。なんか、ぐっときた。

 

本屋さんが閉店するのはどうしてだろう

本屋さんがなくならないために何ができるのだろう

 

1人でぐるぐる考えながら、お客様からの声が書いてあるポップを全部読んだ。

ここには書けないけど、どれも一生懸命書いてあった。

ポップを見ていたら年配の女性のお客様に声をかけられた。

「これ、私も今からかけるかしら?書きたかったのよ。閉店辛いわ。ここにコメント書きたいくらい好きだったのよ。」

私は正直2、3回しか行ってないので何も返事ができず、ただ頷くだけだった。

若い男の子も声をかけてくれた。

「寂しいっすよね。お姉さんも良くここ来ていたんですか?」

いや、来ていない。すまぬ。

何となく児童書の方へ移動した。

 

 怪獣くんと長く読める本か楽しく学べるボードゲームか何かを購入して忘れないでいたいと思い、棚の前を行ったり来たりしていると、年配のおじいちゃんが声をかけてきた。

「棚に本がないの寂しいねぇ」

 

どれだけのお客さまに愛されていたのだろう。どれだけのお客さまがこのお店の中を歩いていたのだろう。

 

 私を常連さんだと思って話しかけてくれたお客さまを眩しく思うのと同時に、渋谷に住んでいたら、この感情は寂しさではなく、ここにいるお客さまと同じように温かい気持ちになったのかなと思う。愛されている本屋なのだなと感じた。

 

 最後に彼女のレジをしている姿を見て自分もレジを終えて帰宅…のつもりだったのだけど、まだ渋谷での時間は終わっていなかった。

 たまたま開いたフェイスブックを見たら、同じく今日でお店が終わりになる名古屋の本屋さん、七五書店さんへの感謝の言葉が渋谷のビジョンに流れるという。

偶然、その情報を確認したのも運命。直接お店には行けなかったので、その動画を撮って送りたい!と思った。

 

 場所が分からないので、道ゆく人に聞きつつも到着。20分くらい待機。

本当に流れるのかな。

ここでいいのかな。

不安がよぎる。

そして12:00。あ!これだと分かった。しかし、全くわたしには関係ない言葉(しかも素敵な言葉だから余計に「おめでとう!」とか「大好き」など)気まずい。絶対逃すまいと動画を撮っては消し、撮っては消し。

そして腕がぷるぷるし出した頃、四十余年と表示された。これかもっ!と息を止めて動画を撮る。人をうつさず、車に邪魔されないように。

40秒後。涙が溢れそうになった。

これ、考えた人カッコ良すぎる。

 

 時間にすると2時間くらい滞在した渋谷。

色んな感情や考えることが溢れた時間だった。忘れそうだけど、忘れないでいたい。だからブログに綴っておこう。今日購入した手帳にも。

 

 本屋はそこに居てくれるときに、時々でもいいから購入して街のみんなで支えていきたいものだなぁと考え、本屋ではない私に出来るのは、子どもと月に1度でも本屋さんで好きな本を買う日を作るということかなと思った。(ドリルは毎月3から4冊は購入しているが、それ以外で)図書館でたくさん本を借りているから、その絵本も読んでいるので、なかなか自分のための時間ないけど。本棚狭いし家も狭いけど。20冊くらいしか置けないけど。それでも、誰かにあげるとか、気に入った本は手元に置くとかして貢献していけるかもなぁと感じた。

 

 本屋さんが閉店する前に、コンスタントにお店へ足を運んでいくことが本屋さんを元気にするのだと改めて考えた。そして、これからも考え続けていくのだろうなと思う。今回の本屋さんはデパートが閉業ということで本屋さん自体の売上問題ではないのだろうけれど。

 

 本屋さんは街にとって必要な存在なんだよ。それを、忘れないで欲しいと願いつつ。