日々ぷかぷか 笑顔が好き

8歳の息子のママです。顔タイプ診断アドバイザー一級取得。服やコスメ、アクセサリーが好き。本も好き。写真を撮るのが好き。好きで溢れる毎日。2022年は何か仕事として形にしたいと考え中。下を向いて歩くのではなく顔を上げて笑顔で歩むためのお役に立てれば幸いです。

【読書7・8・9・10・11・12・13冊目】ふしぎ古書店 にかいどう青・作 のぶたろ・絵 講談社青い鳥文庫

ふしぎ古書店1 福の神はじめました

 

 児童書はあなどれないなと思う瞬間がある。こういう本と出会ってしまったときだ。

主人公、東堂ひびきがひょんなことから辿り着いた「ふしぎな古書店 福神堂」のレイジさんと天使の姿をしたチィちゃんと出会うところから物語ははじまる。

ひびきが抱えている気持ちは、きっと本書を読む子たちが理解してくれるであろう悩みだと推察する。児童文庫でありながら、大人社会でも起こりうる事柄があるので私が読んでいても胸が苦しくなったり当事者の気持ちになったような錯覚におちいってしまった。本が好きな主人公なので、本の話が何冊か出てくる。その内容が簡単にラストの特別ページに記載されているので、気になったらすぐに他の作品も読もうと思えるところが、本書の読みやすい点の1つだと思う。思春期の悩み相談もラストに記載されているため、読んでいて励まされるなと思える。すごく細かいところを配慮しているので好きな作品となった。

 にかいどう青さんの作品は読みやすくて優しくてユーモアがあると思う。流れるような文体とくすりと笑ってしまうやりとりが実際に目の前で話をしている感覚にしてくれるのが好きだと思った。1冊読み終えてすぐに2冊目を読みたくなる。わくわくする。ドキドキする。そういう本だ。

 

本書の中に出てくる本の紹介

・ポピーとディンガン ベン・ライス 雨海弘美 アーティストハウス

【読書14冊目】ポビーとディンガン ベン・ライス著 雨海弘美訳 アーティストハウス - 日々ぷかぷか 笑顔が好き (hatenadiary.jp)

 

→子どもたちは夜と遊ぶ 辻村深月 第九章のタイトルになっている 講談社文庫

ふしぎの国のアリス ルイス・キャロルがアリス・リデルに話した

・怪談 小泉八雲

オリエント急行殺人事件 アガサ・クリスティ

 

ふしぎ古書店2おかしな友だち募集中

 

 「自分を好きになる」「自分を認めていく」というのは本当に難しいなと思う。自分に自信を持つというけれど、私は、多分幼稚園の時から言われていて「1度も自信を持てたことはない」と思う。持てた「瞬間」はあってもすぐ溶けてしまう。マイナスの感情に引っ張られてしまうのだ。最近、流石に「あ、そろそろ限界かも。バケツの水が溢れるかも」というタイミングが分かるようになった。でも、そういう時に限って良くないことは起こる。

本書はそんな私の気持ちを読んだかのように、寄り添ってくれた。

ドンピシャすぎる。

少しずつ自分に自信を持つよう小さなことからはじめて、コツコツ頑張っている。なかなか難しいし時折爆発してしまうけれど、それでもあきらめずに努力している。

どんなに努力していても、他人の家族のふとした一言が心に大きく傷をつける、否閉じていた傷を拡げてくることがある。今回、ひびきの心の穴が大きく拡がってしまうのだが、ひびきは大切なことに気付くのだ。その流れが何とも言葉では語れないくらいの愛おしさと共感の嵐で、私の心は夏の天気のようにコロコロ変わっていったのだ。

「友達ってどういう存在か」と息子に聞かれても正直満足に答えてあげられない私だが、最近多くはないけれど、「この人が困っているときには傍にいたい」と思える人が出来た。そう思える人を大切にしたいと思う。ひびきが2冊目のラストに教えてくれたから。何とも優しいお話だと思う。

 

本書の中に出てくる本の紹介

・黄いろのトマト

・やまなし

銀河鉄道の夜

雨ニモマケズ

春と修羅

注文の多い料理店

よだかの星 全て宮沢賢治

 

ふしぎ古書店3 さらわれた天使

 

 ちょっと驚かされた。大人なのに、良い年しているのに、それなのに胸がぎゅっと痛むなんて。本当に児童書なのかなと思わされた。作者のにかいどうさんは、どんな子ども時代を過ごしてきたのだろうと思うくらいに切ない本だった。きちんとラストに向かうまでの伏線もあって人の気持ちが揺れ動く様子も細かく書かれていて。もし、子どものための本屋さんが作れるのなら絶対に本書を置きたいと思う。

 たいせつな人が増えることは以前は嬉しかったけれど、増えていくにつれて大切にしたくてもキャパオーバーになってしまったり恩返しが出来なくて心苦しくなってしまい、人との繋がりを少なくしていこうと思っていた。素っ気なくしてしまったり、距離を作ってしまったり。今は、子育ても少し落ち着いてきて、自然と少しずつ人との距離感も出来て前よりも無理なく「大切」を温めているなと思えている。

チィちゃんが可愛すぎてぎゅってしたいな。

 

本書の中に出てくる本の紹介

・ワンダー R・Jパラシオ 翻訳 中井はるの ほるぷ出版

 

ふしぎ古書店4 学校の六不思議!?

 

 今作品も、面白い。恋愛のドキドキや学校の七不思議について。さらには逃げ出したアヤカシをおびき寄せるための怪談会。とにかく一気読みが出来るくらい面白くて止まらない。今、4冊まで読み終えたけれど、1冊ずつ「大切な言葉」が書かれていて、「気付き」がある。はっとさせられる。それが、この本たちの素敵なところなのだ。キャラクター1人1人が動いていて無理がなく、自然に楽しそうに生き生きとしている。読んでいて一緒に体験している気持ちになる。友達の子が読書好きなので、おすすめしたら夢中になって読んでいた。「会話が面白い」と小学校3年生の子が言うのだ。そうだろうそうだろう。面白いだろう。今度1巻から読んでみると言っていた。本が好きだと思ってもらえる嬉しさは、とんでもなく幸せ。もっともっと伝わってくれたら嬉しい。

 

本書の中に出てくる本の紹介

・くろて団は名探偵 ハンス・ユルゲン・プレス 翻訳大社玲子 岩波文庫

【読書20冊目】くろて団は名探偵 ハンス・ユルゲン・プレス作 大社玲子訳 岩波少年文庫 - 日々ぷかぷか 笑顔が好き

魔女の宅急便 角野栄子 

 

ふしぎ古書店5 青い鳥が逃げだした!

 

 日曜日が何回も何回もくるってどういう感覚になるのかな。不思議な感覚なのかな。記憶を失っているなら何の気持ちも起きないのかもしれない。青い鳥の話を忘れてしまっているので読み直したいなと思う。幸せの感覚は人によって違う。私の幸せは家族が笑顔で楽しくいられること。そして感謝の気持ちを忘れないこと。こうして書いた感想が誰かの心に届いて本が伝わってくれること。美味しいものを食べたり飲んだりすること。友達と損得勘定抜きで付き合えること。互いに許し合えること。そういうのが幸せだ。面白い本に出会えると「やったーーーー!!」となる。本当に本当に嬉しくなる。もっともっと読んでいきたい。ひびきが学ぶこと1つ1つが大人の私も学ばせてもらっているなと思う。

 

本書の中に出てくる本の紹介

・青い鳥 モーリス・メーテルリンク

 

ふしぎ古書店6 小さな恋のひびき

 

 あぁ、もうドキドキしすぎちゃう!不思議な男の子スズキくんのお話が胸を打つ。疑問から入って、きゅんとして、そしてラストは衝撃を受ける。この流れ、この話の持って行き方。全て計算されているのだと思うと悔しいくらい作者の思うツボになっている気がする。心に残った言葉があるので、記載させてください。

 

「自己評価が低いのは、おくゆかしいともいえるけど、どうかな。じぶんをおとしめるような言葉は、そのまま、東堂さんをたいせつに思っているひとたちを、ないがしろにすることになると思う。あらためたほうがいいね」

スズキくんの言葉で、ぐっときた。

きっと自分のことを低く思ってしまう子もいると思う。それは自然な感情だからそのまま受け止めて欲しい。でも、それだけじゃなくて、周りの人のことにも少し目を向けてもらいたいと思う。自己評価が低くなるとどうしても周囲が見えなくなってしまうから。だからこそのスズキくんの言葉なのだと思う。

レイジさんが寝たまま起きないという事件もあり、ページをめくる手がとまらない!本当に読んでもらいたい作品。

 

本書の中に出てくる本の紹介

・モモ ミヒャエルエンデ 

 

ふしぎ古書店7 福の神の弟子卒業します

 

 終わっちゃう。悲しいさみしい。面白かったシリーズ。ひびきの成長を見守ってきたからか、子どもが巣立っていく感覚になってしまった。これは言葉はいらない。読んで欲しいとしか言えないや。1つだけ言うならば「本は人の傍で勇気をくれる」これに尽きるなと思った。ひびきのお母さんは素敵な人だなと思う。

私も息子に伝えられているかな。本が傍にいてくれることや、悩んだときに力になってくれること。本をずっと読んでもらえるといいな。途中、忙しくて読むのをやめたとしても、また読んだときにホッとしてくれたらいいな。

本屋だったママが唯一伝えていける気持ちだから自信をもっていきたいと思えた。本当にふしぎ古書店に出会えて良かったです。

最高のラストでした!

 

本書の中に出てくる本の紹介

・ともだちは海のにおい 工藤直子 絵長新太

(細田守監督の映画おおかみこどもの雨と雪にも出てくる)

【読書15冊目】ともだちは海のにおい 工藤直子 長新太 理論社 - 日々ぷかぷか 笑顔が好き (hatenadiary.jp)

 

檸檬 梶井基次郎

 

8月9月とふしぎ古書店漬けでした。ちょこちょこ読んだり一気に読んだり幸せな時間を過ごせた1ヵ月半でした。子どもに付き合って大人の本棚の方へいけないストレスがあったのですが、子どもに付き合っていなければ読もうと手にとることはなかったかもしれません。何でも無駄なことはないのだなと改めて感じた読書時間でした。