山本悦子さんの神隠しの教室が面白かったので、今山本悦子さんの作品を色々読んでいます。
ジュリアナちゃんという女の子がブラジルから日本の学校に来た。クラスのみんなは言葉の分からないジュリアナちゃんと何とかコミュニケーションをとろうとするけど、ジュリアナちゃんは一言も話さない。
打ち解けられないジュリアナちゃんに、みんながもどかしく感じていく空気がチリチリと本から発せられます。
息子が幼稚園のとき、ハーフの子がクラスに何人かいて色んな国の子と仲良くなれていた。時々言葉が分からないといっていたけれど、影響は良く受けてきていて楽しそうだった。
引っ越して、今の小学校にも色んな国の子がいる。みんながみんな日本語が堪能なわけではないので、気まずそうな顔をしていたりもする。でも小学生のすごいなと思うところは、国とか言葉の壁とかとっぱらって、普通にドッジボールで遊んだり、くだらないことでおもいっきり騒いで先生に一緒に叱られていたりするところなのです。
その子がいつも保護者会のときに笑いかけてくれたりするので、英語が苦手だけど、コミュニケーションをとりたいなと思って日本語と英語で話しかけるのですが、可愛く笑ってくれたり声をかけてくれるのがとても嬉しいと思うのです。
下手でもなんでも話したい伝えたいと思うのは大切だなと思います。
何かを話たそうにしているときに無理に聞かないのも大切だなと思います。
子どもによって性格もペースも違うから。
全部同じになんて出来るわけがないのです。
大人だって無理です。
受け止める心。聞こうとする力。待つ力。色んな力が必要なのだと思います。
いっぱい子どもは頑張っているなと感じます。いつも全力でぶつかってくる。
そういう子どもたちの心を受けとめていけたらいいなと1人の息子のお母さんは思うのでした。息子だけが子どもじゃない。色んなお友達も大切な未来の道を切り開いていく子どもたちなのだから。時間が許す限り、お話を聞いていきたいと思った本でした。