武田友紀さんの本と出会ってから、色々読んでいます。
武田さんの言葉は優しくて受け止めてくれる感覚があります。
キツイ言葉は使わず、心がほこほこする言葉や心のドアを開けやすい言葉を選んで書かれてあります。
私自身、HSP気質かもしれないと思うようになってから、まだ日が浅いのですが、本書に書かれてある簡単な診断を見る限りほぼ全て当てはまることが分かりました。今はアルバイトを辞めて自分に合う仕事に就きたい、でも何が良いのだろうと思いながら体調が良くなるように努力しています。
本書をおすすめしたい人は「自分自身がわからない」「頭の中がぐちゃぐちゃしている」という方が、心を閉ざして休んで休んで休んで、カーテンを開けたときに少しでも「朝だ」と感じられた人に読んでもらいたいと思いました。
本当にキツイとき、本当にどん底のときは何の言葉も何の本も何の喜びも何の感情もなくなります。生きているのか死んでいるのか、心がシンと静まり返り聞こえるのは責める声と反省の声ばかりになります。そういうときは本を開こうとも思えません。まずは休んでそのあと本書を読んでみると、自分の声が聞きやすくなると思います。
私は本書に書いてある「自分の声」に耳を傾けるのが下手です。
何か辛いことを言われたとき・・・例えば「お前は一生幸せになんかなれない」という言葉。忘れもしません。ずっと幸せだと思うたびに、その言葉を言った人の顔、口調全て思い出せるくらいでした。過呼吸が出て苦しくて。でも何とか這い上がらないと家族が心配すると思っていました。「気にする自分が悪い」「そういう言葉を言われてしまう自分が悪い」とずっと思っていました。
しかし子どもが産まれ、一緒に成長していくうちに「自分」を大切にすると子どもが笑顔になると気付きました。少しずつ逃げ方や受け止め方もレベルアップしてきて「離れることが悪いこと」という概念から「自分が壊れる前に離れよう」と思えるようになってきました。子どもが私のパロメーターであり、それを繰り返すうちに少しずつ自分自身も変わってきたのかなと思います。子どもが離れるときは必ずきます。その日までに自分の次なる居場所を自分の心に導いてもらえるように心に余裕を持っておきたいと思っています。
今もまだ自分のしたいことが何か分からないですが、笑顔を聞いていると本当に嬉しくなります。私は人が嬉しそうに笑っている場所が本当に好きなのだと思います。
本書の内容で忘れたくない部分を記録しておきます。
〇「なんだかいいな」と感じることをやってみる
〇「こうしたい」と思っているのか、「こうしなきゃ」と思っているのか
注意点「したい」とつぶやいて①窮屈な感じがする②暗い気持ちになる③義務感がある場合は何かひっかかっている状況。ギラギラ感と高揚感には注意。過去の飢えを満たそうとする「渇望」
私の中には「こうしなきゃ」がたくさんあります。そして「したいんだ」と思って失敗することもたくさんあります。
この部分は心に強く残りました。そして何か問題が起きたときに自分の幼いときと会話するというアイデアも本書から得たのでやってみたいと思いました。
今、私がこうして文章を書いていて「楽しい」と思い出せることを書くと、
〇自分の文章を読んで誰かの力になれること
〇写真を撮るときの光る感覚を味わう瞬間
〇マリオワンダーが思いっきりテンポ良くクリア出来たとき
〇スキンケアで肌がつやっとしたとき
〇話をしていて誰かが笑ってくれるとき
〇優しい人を見たとき
〇歩いていて胸があつくなる光景が広がっているとき
・メジロの顔が可愛い・梅が1つだけくっついていた・犬が必死に他の犬に近寄ろうとしている・・・など、ささいなことに胸熱くなります。
武田さんの著書をとにかく読んでみたいと思う。傍に置きたい本と出会えるといいな。端的にまとまっていて理解しやすい心を救ってくれる本でした。ありがとう。