言葉屋の4作品目。
●言箱=吹きガラスの技術を応用したもの
言箱を口にくわえ、言いたくても言ってはいけない言葉を口にすると、言葉は言箱の中に吸い込まれる
使った人の心は軽くなる
●言珠=言箱を一定期間熟成
専用の窯でとかし、リサイクルしたもの
一度使うと言葉とともに人の心にとける
●言鈴=本人がどうしても封じ込めたい事情があるときに使う特別な言箱
言箱に言葉を封じ込めたあとに鈴のように鳴らし音色に耳をかたむけると心が軽くなる
(本書より部分的に引用)
今回の新しい登場人物
●山内宏…言語学者
●川代崇…脳科学者
●大嶺翔太…藤居久子さんの孫
現代にふさわしく、将来的にAIと人間が共存するための問題点が描かれている。
言葉屋としての立場から考えていく詠子の姿がこれからの未来を担う子どもの姿に見えた。
子供だけではない。大人も未来を一緒に考えていくことが大切なのだと思う。
たくさん記録したいことがあったけど、本を手元に置いて何度でも確認しようと思った。
詠子のお母さんの気持ちも今作品では読み解くことができる。親の仕事に反発してしまう気持ちは、とても良くわかるから胸が熱くなった。自分の親だもの。心の底から嫌いになるなんて滅多なことがなければ難しい。ないとは言わないけれど、縁を切るのは相当な体力気力が必要だから。
詠子のおばぁちゃんと、お母さんのお話好きだな。読おじさんが独特で好きというのもあるけれど、母と娘の関係性は興味深く読んでいて思う。
詠子のタロット占いも最高に面白い。言葉屋は言葉を扱うことならどんな仕事も素敵になっちゃうのかな。
言葉の選び方、相手を想う気持ち全てが優しい。言葉屋の仕事が本当に現代にあったらどんなに素敵なことか。
人を想う
言葉を使ってそれが出来ることが心の底からカッコいいと思う。
今年は昨年よりも自分のための本を読めたと思う。今年の締めくくり、そして読み始まりが「言葉屋」で良かったな。
この作品は、是非読んでもらいたいな。
誰のためでもなく自分だけのために。
人のことを大切にするのが悪いわけではないけれど、ちょっぴりでも自分を大切に出来るように。この本を読むと、そう思えるから不思議だな。
ラストに藤居さんのお孫さん登場するよ!
明るくて最高な男性!
12/31の読み終わりにぴったりな本でした❤︎
ブログを読んでくださっている方々に。1年間楽しんでいただけましたか??
応援してくれてありがとうございました!
来年も少しずつ書いていきたいです。よろしくお願い申し上げます☆
それでは、良いお年をお迎えください♪♪♪
言葉屋さいこうー!!!