先日、山本悦子さんの本を読んでから、山本さんの書かれる文章や言葉選びが綺麗だなと思うようになった。
優しくて、あったかくて、心がほこほこするなって思った。
息子と図書館に週2から3回行くので、その際山本悦子さんの本をあるだけ全て借りてきた。その中の1冊。
小学校のとき、ものを隠されたことがある。やった人は見つからなかったけれど、隠されたという事実、自分が嫌われているのかもしれないという事実が辛かった。本書の中では「じゅもん」の言葉を言って仲直りをしているが、私のものを隠した人は「じゅもん」の言葉を言ってくれなかった。だから心に残ってしまっているのかな。
でも、今では状況的に理解が出来る年になったので、その人のことを何とも思っていない。
本書の中にある気持ちは、とても理解出来るなと思う。人間誰しも思うことだから。そこで、きっと「じゅもん」が言えるかどうかなのかもしれないと思う。
私も気付かずしていることはあるし、ちゃんと言えていないこともあると思うから。読んでいて、胸にちくんとささる言葉が山本さんの本には必ずあるような気がする。他の本も読んでみようと思う。
学校にある大きな木は、何だか不思議な気持ちにさせてくれる。私は小学校のとき、遊具で山があって、その上から桜の木を眺めるのが好きだった。辛いとき放課後1人で泣きながら見ていたこともある。木はいつも心を受け止めてくれるような気がするんだ。そんな気持ちを思い出させてくれた本だった。