日々ぷかぷか 笑顔が好き

8歳の息子のママです。顔タイプ診断アドバイザー一級取得。服やコスメ、アクセサリーが好き。本も好き。写真を撮るのが好き。好きで溢れる毎日。2022年は何か仕事として形にしたいと考え中。下を向いて歩くのではなく顔を上げて笑顔で歩むためのお役に立てれば幸いです。

「自分の時間が欲しい!」と叫ぶ、ママの本当の気持ちとは

 昨日は天気が良く空気も澄んでいたので、日比谷公園で行われていた

「第9回ファーマーズ&キッズフェスタ2018」というイベントに行ってみました!↓詳しい情報はこちら

http://farmerskids.jp/

 

 どうぶつに触れたり、バナナの試食、渋柿の試食など、子どもが楽しめるイベントが沢山ありました!お目当ての豚汁試食は、人が多すぎて長蛇の列に並ぶ元気もなく、また、怪獣くんも「待てない!」と叫んだので諦めました。

 怪獣くんが楽しめるようにと来たつもりだったので、大人の事情は諦めました。

 怪獣くんは、どうぶつに触れるのが大好きなので、ヤギやモルモット、アヒルにヒツジとじっくり触れ合っていました。ミニゲームや、アンパンマンショーなどもありましたが、怪獣くんは興味を示しません。

 彼が興味を示したのは、稲刈り機や、コンバイントラクターなどの機械の仕組みでした。乗って写真を撮って「良かったねー!」で終わるのが、ごく一般的な三歳児の反応だと思います。現に並んでいる人たち皆さん写真撮って終わりでした。しかし、さすが怪獣くん。スタッフの方に「ここは何でこんなにギザギザしてるの?」「乗るところは、なんで間があいてるの?」「どーして階段があるの?」「ここが飛び出てるとぶつかっちゃうんじゃないの?」と質問攻め。まさかスタッフの方も、こんなに質問されると思わなかったのでしょう。危なくないように乗り降りをヘルプするだけだと思っていたのか、思わず必死に答えながら涎が垂れてしまうくらい、口をあんぐり開けておりました。質問ばかりだと、後ろの方が写真撮れないので、強制終了!まだ話し続ける怪獣くんを連れて、その場を去りました。当人は、「お兄さん答えてくれたね!」と嬉しそうでした。お兄さん、ありがとうございました!

 

 さらに、千円でフジリンゴ詰め放題というのを怪獣くんにトライさせてみました!三個いれて、おしまい!というものだからスタッフの方が焦りながら、もっといれていいよ!なんて言ってくださり、結局おまけも少々いただき19個のリンゴをいただくことが出来ました!甘くてシャキシャキとしたリンゴを美味しくいただきました。怪獣くんは「これいっぱい頑張っていれたんだよ!」と手柄をアピール。経験って大切だなぁと感じました。

 

 怪獣くんの疑問や刺激を求める声を聞き続け応え続けていると、余裕があるときは良いのですが、時に自分の時間が欲しくなります。それは、些細なことで良いのです。

◯あ、あの服可愛い、ちょっと手にとって見てみたい

◯トイレ行こう

◯あれなんだろう?気になる!見てみたい

◯読みたい本あるかな?本ちょっと読みたいなー

など、一つ一つは、五分で終わるようなこと。ただ、それを「いやだ!行きたくない!」の一言で諦めざるを得ないのです。もちろん、どーしても!というときは、大人優先にしますが、まぁ、あとでいっかと思ってしまう自分がいると、後に溜まってしまうのです。

自分の時間が欲しいなぁと話すママがいたら、丸一日休めば?と突き放した言い方ではなくて「なにか気になったりしたら、声かけて。その間は見ておくよ」と一言伝えるだけで心が温まります。怪獣くんは三人で過ごしたいと思ってくれている。その気持ちを大事にしたい。丸一日は、なんだか罪悪感が生まれてしまう性格なんです。だから怪獣くんと同じ。「こうしたい!」と思ったときに、その願いが叶えられると、すごくすごく満足するんですよね。なるべく怪獣くんには、満足してもらう毎日であって欲しいと頑張っています。ただ、日々の生活の中で、すこーしずつ溜まってしまう「時間の束縛」から時折離れたくなります。

 自分の時間、すなわち、そのときママが一番したいことを、毎日少しずつ叶えられたら、心の余裕が出来るのかな、と思いました。

 

 大人も子どもも、自分の時間、一人で考えたりする時間は、とても大切なんだなと思いました。怪獣くんには、たくさんの気付きを教えられています。こうして自由に心の声を文章に出来るのは、私にとって大切な時間だなと思います。

 

 

フラペチーノを飲める幸福と、子育てを楽しみながら頑張る友達の存在

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 いちごのショートケーキフラペチーノ!スターバックスのフラペチーノは、新しい味が発売されると、すぐに試したくなります。ほとんど怪獣くんに飲まれましたが、一緒に同じものを美味しいねと言いながら味わえる時間は、とても貴重だなと思います。

 

 この日、ママになってから知り合った人で、今は私にとって大切な友達に偶然会いました。少し話して、一口味見したその、ママの笑顔に何だか私も元気をもらえました。

 

 その友達と、今日も会って一緒に遊びました。彼女と話していると、たくさんの気付きが得られます。たまたま、私自身の心がくさくさしていて、気力がなく、どうしたものかと悩んでいたとき、彼女のことを思い出して連絡してみると、彼女も似たような気持ちでいたので、お互い会おうかということに。

 顔を合わせて直接会って話す、という至極簡単なように思える、当然の行為を、子どもがぐずったりすると出来ないことがあります。会えたり、話せただけで、満足感が得られたりするのです。

 

 私にとって、彼女は真っ直ぐで綺麗で優しくて曲がったことが好きではないように見えます。毎日一緒にいるわけではないし、会話もあちこち走り回る子どもたちがいるので、ほとんど出来ませんが、子育てに向き合う姿勢や空気で感じ取れるものがあると思います。

 

 子育てをしているママは、どんな形であれ、どの人も一生懸命だと思います。ただ、一生懸命だからこそ、見えなくなるものもある。見えなくなる時間があるからこそ、友達や周りの人の力が必要なのだと思います。彼女が、今日という日を楽しい時間にしてくれました。彼女の存在が心に光を照らしてくれるように思いました。ママ友、という存在を子どもが産まれてから一年以上は、信じていませんでした。いたとしても、仲良くなる程ではない。そもそも、子どもが大きくなったら関わらなくなるのではないかとさえ思っていました。友達とどこかへ行くなんて考えたこともなかったし、とても心の中は閉鎖的でした。けれど、少しずつ少しずつ、助けられたり、力になりたいと自然に思えるようになっていって。今はママ友というよりも、一緒に子育てを頑張っている友達、助け合う仲だと思えるようになりました。彼女はいつも、嬉しい言葉をくれる。彼女はいつも笑顔をくれます。孤独だと思ってしまう自分が心の奥底から這い出てきたら、誰かにSOSするのも、悪いものではないのかなと思えた一日でした。

 人が関わることで、たくさんたくさん傷ついてきたけれど、人と関わることでしか見つけられない喜びや笑顔があると信じて、これからも子育てと向き合っていけたらいいなと思いました。

 

 私の周りにいてくれる方々に感謝を。読んでくださる方にも感謝を。

 

 

3歳からの読書通帳

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図書館で本を借りる際、三つのルールをつくっている。主に私が見守るためのルールだ。

◯息子が持ってきた本は、例え対象年齢内のものでなかったとしても、一度借りてみる。

(何に興味を持つか未定なので、こちらが対象年齢を決めて選んでしまうと、興味対象を狭めてしまうため)

◯読みたい本が明確な場合、自分で探せそうな本でも、息子が探せていない場合、パソコンを使って検索をする練習、探す練習をする。

(自主性を促せるのと、探せたという達成感を感じてもらうため)

◯息子が、どうしても探せないときは、図書司書さんに頼る

(自分一人で無理なときは、助けを求めても良いと伝えるため。また、図書司書さんのお仕事を感じてもらうため。仕事への尊敬を感じてもらえるように)

 

月に一度か二度借りた本は、毎日読み聞かせをしている。時間が許す限り、読んでいる。反応が面白く、わかりやすい。可愛いと思える瞬間だ。親は喉が痛くなるけれど、子どもは次の本を用意して待ち構えている。目が輝いて、必ずコメントを言う。

「なんで、泣いたのかな?」

「なんで、エスカレーターは最後きえていっちゃうの?」

「エレベーターは、重りがあるから動くんだぁ」

「クレーン車の上にいる人は、どーやってのぼってるのかなぁ?」

などなど、コメントは尽きない。

そんな一つ一つの瞬間を、残しておきたいと思うようになった。

自分自身もつけていたけど、途中で忙しくなってやめてしまったことを少し後悔している。怪獣くんの、成長記録にもなると思えば、続けられるだろう。

どういう本を読んで、どういう映画を観て、どういう遊びをして彼が形成され、大人になっていくのか、楽しみに見守っていきたいと思う。

 

読書ノート、読書通帳、試してみてはいかがでしょうか?

本は、知識、想像力、言葉の習得など、生きる上で大切なことを教えてくれると信じています。大事にしていきたいです。読み聞かせの時間を。

 

 

一日中かけまわる怪獣くんと、追いかける親

 朝8:30「公園に行きたい!」という一言から長い一日が始まった。近くに公園があるので、ボールとを持って元気に飛び出した。 

 

 11:30たくさんの友達や、親御さんに会うも、なかなか帰宅しない。ボールを蹴って遊び、滑り台をして、ブランコをして、鉄棒をして、うんていをして、かけっこして、一通り遊び親はハングリー。なんとか気分を変えたいと思っていた矢先、これから違うところに遊びに向かう友達を見つける。

とにかく公園から去りたかったので、合流させてもらうことに。天の助け!と思うくらいには、その場所に飽きていたのかもしれない。あの手この手で楽しもうとしたのだけど、やっぱり大人と話したいと思うときもある。寂しい気持ちがあったのかなとも思う。

 

  友達と偶然合流してからは、とても楽しかった!怪獣くんも、同じ学年の友達と遊んで笑顔だったし、私も大人の会話が出来たことが楽しかった。子どもと遊びながらも、会話を楽しめる幸せ。

 ただ、数十分でも語れたら、それだけで充分なんだよなぁと改めて思った。一日のうちの、ほんの数十分。話したいと思ったことや不安なことを語ったり、寄りたいなと思ったところにスムーズに買いに行ける。いや、スムーズじゃなくても、買い物をきちんと済ませられる。それだけで、心の暗闇が随分と晴れやかになる。

 一日中なんかじゃなくていい。

ほんのすこしの時間。

その時間の自由さ、のようなものがあれば、もっと眉間にシワ寄せずに育児に向き合えるのかなと思った。

 私は自分も大事だけど、怪獣くんと夫は、もっと大事。

誰かの笑顔を見るのも、とても好き。

その人が笑ってくれるなら、出来ることを手伝いたいと思ってしまう。

 一日中かけまわる怪獣くんの姿を見て、周りの人は「一人で急に走っていかれたら、荷物あったりすると追いつけないですよね。怖くないですか?」と心配してくださる。それほど速いし、先へ先へと行ってしまうのだ。答えは、とてもとても不安だ。車に轢かれたら。自転車に轢かれたら。怖い。

でも、私が追いかけることで、後ろを気にしながら走られてしまう方が不安。声をかけすぎることで、自分で身を守れなくなることの方が不安。

「信号の前では止まってママを待つ」

「見えなくなるところまでは行かない」

「ひとりで横断歩道を渡らない」

「車が車庫から出るところでは、ゆっくり周りを見る」

何度も何度も繰り返し説明している。

  怖くて手を繋いで横にいるようにと話したこともあるが、怪獣くんにはストレスになってしまうらしい。どうしたって抑えられないのなら、何が危険か、何がダメなのか、何故注意するのかを一つ一つ説明していくしかない。幼くても、自分で考えて判断できると信じるしかない。間違っているかもしれない。他の子には勧められない。しかし、我が子には、そのやり方が一番合っているように思えるのだ。

 

 怖くても手を離す勇気。必須。

心臓もつかな。頑張れ私!

15:30帰宅後、寝かせる準備をしてから夕飯作って、怪獣くんが寝たのは18:30。

母も早々にダウンしましたとさ。

 

ライオンキング ディズニーゴールデンコレクション 永岡書店

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ママ、面白いからもう一回読んで

 

先週から怪獣くんは、物語の途中で、もう一回読んでとせがみます。

映画ライオンキングを観た怪獣くん。

大好きになったようで、何度も何度も読んでと言います。

途中、映画を思い出しながら、ハクナマタタ歌って、とか、ラフィキの言葉話してーと要求は尽きず。

一時間ライオンキングだけ読み続ける日もあります。

「この場面が面白いから、もっかい最初から読んで」

「ここ、なんか(映画と)ちがうね」など、発見したことを、とにかく口に出すので、一冊を一回読み終えるのに十分かかったりもします。

 

 書店員だったころ、絵本は大事だと思いながらも、文芸書や、文庫ばかりに力を入れていました。街の書店で働くようになって、やっと、絵本を買っていく子どもの顔や、絵本をその場で読んでいく子どもの顔を見ていて、絵本が未来のために重要なのだと気付けました。

 たくさんの人が、本を買っていく姿を見ているのが好きでした。

少ないお小遣いから、一冊をやむなく諦めるため、カウンターの横でウンウン唸っている学生さんの声を聞くのが好きでした。絵本を好きな子が、やがて大人になって、好きな本を購入してくれる、贅沢を言えば、時間があるときは、実店舗で購入してくれる大人に育っていってくれたらいいなぁなんて思ってます。

 

 怪獣くんは、現在、ディズニーの本、恐竜の本、ノンタン、ペネロペ、工事車両、図鑑に夢中です。

本屋に行くと一時間は滞在し、一冊はお気に入りを見つけます。買えるような金額であればその場で購入し、迷うようであれば一度図書館でかります。気に入れば買うし、高ければ誕生日まで待とうね、と話しています。

 絵本を読んでいて一番楽しいのは、怪獣くんの表情です。プンバァが登場するところでは、げっぷの音を真似たり、ニヤニヤしたり。ムファサの悲しいシーンでは、泣きそうな顔になったり、早く読んじゃって!と急かします。

ハクナマタタのシーンでは、ゲラゲラ笑ったり。こんなに表情が豊かだなんて。子どもは、なんて広い世界に生きているのでしょう。読んでない本はたくさんあるし、観ていない映画はまたまだあります。生きてる喜びを自然に感じてもらいたい。外で遊んでたくさん食べて。本も読んで映画も観て。一日中五感が働きます。

 付き合う親は、時々疲れ切ってしまいますが(自分の時間がほんとにない!でも、このブログで言葉にする時間を作ると少し元気がでます)どんな風に育って行くのか、楽しみだなと思います。

  

 本屋は、また戻れたらと思ったりもしますが、尊敬する先輩に「本を売りたいのか、本のある場所が欲しいのか」と聞かれて、後者だなぁと思いました。

 それから、なんとなく、伝えたいだけなのかなと考えています。

 子どもに本を伝えていきたい、というのであれば、ちゃんとわたし出来てるじゃない、大丈夫、と思えます。昔から、何か成し遂げなくてはならないと思い続けてきました。けれど、今大事なことは分かってるはず。なのに、焦ってしまう心がいるんです。

 自分の気持ちに、本当に疎い。いつか悟れる日は来るのでしょうか。日々を大切に生きるのみです。

 

 

 

 

 

黒川みつひろさんの恐竜シリーズ

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 最近、怪獣くんが気に入っている本。

黒川みつひろさんの、恐竜シリーズ。

お父さんのビッグホーン、お兄ちゃんのリトルホーン、妹のミニホーンの物語。迷路もあって、そちらも好きなんですが、トリケラトプスシリーズが大好き。

 

 私が読むときに気をつけているのは、怪獣くんが今までに見た映像をイメージできる話し方をするということ。

例えば、本書の中にはブラキオサウルスが叫ぶシーンがあります。そこで、講談社MOVEの恐竜の図鑑についている、DVDで観たときの声を真似する。このDVDには、ブラキオサウルスの声はないので、スーパーサウルスの声を真似しましたが、それでも、イメージはつきやすくなります。足で恐竜を踏むシーンも、ドシンドシンと歩いてくる音をイメージしながら語ります。

すると、怪獣くんの反応が違うのです。目がキラキラして、読み終わる前に、「もう一回読んで!」と言います。

 

結局、今日は一時間本書だけを読み続けました。本が大好きで、気に入った本は何度も何度も読んでとせがむ。

図書館で何度も借りた本は、本屋さんで購入しているので、本書も購入予定。少しずつ買い足していこうと思います。

 

 本を買うときに、大事なのは「一気にいっぱい購入しないこと」だと思っています。クリスマスとか誕生日とかイベントのときは別として、子どもの中で定着するには、何度も何度も読む、その時間が必要です。複数冊購入してしまうと、定着する前に飽きてしまうこともあります。そのため、我が家では、親が内容を覚えるくらい読んだら次を買おうと話しています。

定着すると、どんなことが起きるか。

「とーちゃんの誕生日だから、プレゼント内緒にしておこうね」と話せば、

「ないしょ、ないしょ、ノンタンにはないしょ」と本の会話が出てきたり、

ドラキュラの絵が出てくれば、「あの、前によんだ、あのほんとにてるね」とか、アウトプットをするようになります。それが、心から嬉しい。嬉しいから、また読みたくなります。

 

 一緒に本を読む時間が幸せです。

ときどき、疲れていて適当に読むと、「ママ、ちゃんとよんで」とダメ出しされて、それがまたイライラしてしまうこともあります。そんなときは、「ママ疲れているから一冊だけ、一回だけでいいかな?」と話します。すると、分かってくれるので、完璧じゃない親も少しずつ見せたっていいのではないかなと思えるようになってきました。

 しばらく黒川みつひろさんの作品を、読み続ける日々になりそうです。男の子を育てているママは、恐竜自然と好きになりますよね。知らない世界を楽しんで過ごせるように努力していきたいなと思っています。

習い事をやめるタイミング

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三週間前「ママ、あのね、プールやめたいの」と怪獣くんが、不安そうにこちらを見つめながら、正座をして話しかけてきた。楽しそうに泳いでいたし、水が大好きなので、どうしたのかな?と思い、とりあえず様子を見るために、その日は休ませることにした。

 

 一歳から続けてきた、唯一の習い事。オムツがはずれていなくても入れるスクールだったので、水を怖がらなければ良いと思って、親の独断で連れて行っていたスイミング。二年半経った今、急にどうしたのだろう?と驚いてしまった自分の気持ちを抑えるためにも、様子を見る時間が必要だった。

 毎週、プールの日だけ怪獣くんが落ち着いているときに話しかけた。

「怪獣くん、今日はプールどうする?」と。

毎週、拙いながらも、ブレずに答えは同じだった。

◯「いつもー、ぶくぶくーってもぐるんだけどー、かおをこうしなきゃなんだけどー、ういちゃうんだよ。もぐってるんだけどー、ちがうっていうの。わかんないんだよー。」

→毎月テストがあって、顔をまっすぐ先生を見ながら数秒潜らなくてはいけない。先生には、数秒潜れてはいるといわれるが、浮いてしまって、その向きが違うと言われる。何が違っているのかわからない。

◯「バタバターってあしやるんだけどー、おともだちにぶつかっちゃうんだよ。すぐ、ぶつかっちゃうの。ひと、おおすぎるんだよー。みぎのほうにいったら、おともだちのところにもどされたんだよー。」

→バタ足のとき、人数が多いため、ぶつかってしまって、バタ足が出来ない。スペースがあいてるから、そこにいこうとしたら先生に元いたところに戻される。

 

 眠いからいかない、ただ行きたくないというのではなく、しっかり自分の気持ちを拙い言葉で伝えてくれて、それが、三週間変わらなかった。

「せっかく続けてきたのに」

「今月分は払ってるから、せめて残りも行こうよ」 

「今日くらいは行こうよ」

などなど、思うところはたくさんあって、気を緩めると口走りそうになる。

でも、全部親側の事情。

怪獣くんは、そんなこと考えてない。

ちゃんと説明してくれない、わからない。理解できないから、何度言われても出来ない。ということしか考えてない。

 また、自分からやりたいと言われたときに反応できるような順応性や心の余裕をもっていればいいや、と最終的には、自身の気持ちを落ち着けることが出来た。

  「退会するのであれば、しっかり先生にお礼を伝えなさい。ママは、お礼を伝えたい。だから、行こう」と誘って、退会手続きをし、感謝の意を述べてきました。

 帰るとき、怪獣くんに、目の高さを合わせて話しかけました。

「これで、この場所でのプールには、もう来ません。二年半良く頑張りました。お疲れ様」と伝えたときの、彼の表情。

びっくりして、照れたような安心したような顔をして、急に抱きついてきたかと思ったら、「まーま!ママだいしゅきー!!!」と頬っぺたにキス!!

すごくすごく迷った三週間だったけど、これで、良かったんだと思えた瞬間でした。

 親の気持ち、先生の気持ち、子どもの周りに存在する目に見えない声たち。それらに目を向けず、怪獣くんの心からの声を聞けた、怪獣くんの言葉を信じることができた、そう、信じることが、大切なんだなと思えました。

 これからも、たくさん悩んで迷ったりするのだと思います。時には怒鳴ったりもしてしまうでしょう。それでも、今回迷って受け止めることを選んだ自分は、ママとして、すこーしだけ成長出来たかなと思えました。

ほんっと、怪獣くんには人としても課題を与えられております。

 

 習い事をやめるタイミング。

それは、体裁を取り払って親子の会話を優先させた中で見出すものなのかもしれません。