日々ぷかぷか 笑顔が好き

8歳の息子のママです。顔タイプ診断アドバイザー一級取得。服やコスメ、アクセサリーが好き。本も好き。写真を撮るのが好き。好きで溢れる毎日。2022年は何か仕事として形にしたいと考え中。下を向いて歩くのではなく顔を上げて笑顔で歩むためのお役に立てれば幸いです。

【読書】ナチスから図書館を守った人たち 囚われの司書、詩人、学者の闘い

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ナチスから図書館を守った人たち

囚われの司書、詩人、学者の闘い

ディヴィッド・E・フィッシュマン

羽田詩津子 訳

THE BOOK SMUGGLERS

原書房

 

どう、守ったのだろう?

アンネの日記を幼い時に読んでから、こうした書籍が気になってしまう。

時間を見つけて、ちょこちょこ読んでいくと、歴史についてはなかなか理解が難しいのだが、本については胸に刺さる言葉が多く、とくに、生きるために必要な衣食住よりも、本を強く欲していたという事実は衝撃的だった。

人々は活字から離れていられなかった、という言葉からも、人は本を必要としていることが分かり、元々書店員だったからかもしれないが、胸が熱くなった。

 

辛いとき、苦しいとき、身が裂けそうなとき、本は傍にいてくれる。

そう信じて本屋で働いてきた。

本書に登場する人たちは、他の人が身の回りのものを服の中に押し込んでいた中で、紙や本を守ろうとしていた。どんなに苦しくても信念を貫いて。

私には信念を貫き通すことは出来なかったけれど、今も忘れてはいない。

いつか、いつか、きっと、本に誠実でいられるような場所で、改めて貢献したいと思った。