数週間前、SNSで出版社の方が「落ち込んでいる?」と思われる文章を投稿していたのが切っ掛けで「業界関係ない人間だけれど、誘って大丈夫かな」と思いつつ、勇気を出して声をかけてみた。すると、すぐに時間を作ってくださって会うことが出来た。
「無理に元気になってもらうのは嫌だけど、最後は心の底から笑ってくれるといいな」と思いながら待ち合わせ場所へ。実は結構緊張していて、昨夜は四時間くらいしか寝ていなかった。久しぶりに会うことに対しての緊張、何を話そうか、理解できない話だろうから元気づけられるのかなとか、そんなことを考えていたら眠れなくなってしまったのだ。
そして本日。無事合流出来たは良いけれど「間」をつくるのが怖かった。お店の前で開くのを待つ間も、入っていくときも何を話そうかなと考えては思いつく話をどんどんした。オーダーしてお料理が来る頃に、私の近況報告が終わり、子の話になった。相手の方がご自身の子の話をしている間に顔が少し「愛おしいな」と伝わる表情になり、少しずつ話してくれるようになったのが、本当に嬉しかった。
最初は顔が固くなっていたけれど、私のくだらない話を聞いて思いっきり笑ってくれて、心の底から声が響くようになったのが伝わった。本人曰く「格好つけていた」とおっしゃっていたけれど、心が通じ合えたなと感じられたときの「詰まった水が通った」ような感覚が最高に幸せだった。
限られた時間の中で「私の話ばかりで終わってしまったらどうしよう」と焦っていたので、後半少しでも心を吐露してくれたことが私にとって最高のプレゼントだった。
今日お会いした方は、とても格好良くて優しくて人を大切にして恩を忘れず時に可愛い方。私はもう名刺を持っていないので、肩書や立場は全く考慮せず接していた。それでも「主婦だから」とか「仕事していないから」とか「業界の人じゃないのか」などという目で見ずに、私という人を見て話をしてくれた。私に会うメリットなんて何もないのに・・・だ。フィルターをかけない目で見て接してくれる人なのだ。
だからこそ、お客様のことを現場の目で見て話して聞いて声を大事にし続けているのだろうと思う。必死に「今いる場所」を良くしたいと進んできたのだと話の端々から伝わってきた。時に「今までの自分」を傷つけられたり「心」を土足で踏まれたり。そういう思いもしてきたのだと伝わってきた。聞いていて、もっと今の私に出来ることはないかと決して良くはない頭をフル回転させた。
たくさん話をしたけれど、功を奏したのか「私のおバカな話」に大爆笑してくれたのが本当に救いだった。ねらったわけではなく、普通に話をしていることに対して笑ってくれた。最高に幸せ。
人は心から落ち込んでいるとき、誰の話も聞きたくなくなる。本の言葉も苦しいときがある。待って待って待って、やっと心の扉が開いて、笑顔が見れたとき「あぁ、この時間を過ごせてよかったな」と思える。
ちょっと自己満足になってしまうけれど、笑顔は最高だなと思う時間だった。
笑ってくれなくても良い。その人が、また明日もとりあえず一日過ごすか!と思ってさえくれたら。
忙しい中、本当にありがとうございました。
私も元気笑顔をもらえたので頑張ります!!!
あの笑い声をまた聞きたい!!!!!!